2020.05.08
2018年2月からスタートした森林コンダクター月報も気がつけば3年目に入っていました。
これまで執筆してくれていた森林コンダクター・佐々木が地域おこし協力隊を3月に卒業し、第1号森林コンダクター・逢見も木工作家を目指し修行の旅に出て、ブログ開設時に執筆していた松永だけの状態に戻ってしまいました。久しぶりの投稿で違和感がありますが、お付き合いください。
2020年度教材生産
今年も町有林から出たFSC森林認証材を使った教材の生産が始まりました。ブナを中心に8種類程度の樹種が出ています。 今年は量に偏りがあってほとんどがブナ。扱うのも初めてだったのでドキドキしながら製材・乾燥・加工を行っています。 他にはウダイカンバが出たので、オリンピックの卓球台で使われた2樹種が揃いました。
<ブナの板材>
<他の樹種>
3月から県内の学校にお知らせして、新規で使っていただける学校もあり、少しずつ拡大していく予定です。
#ちいきの森から
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で4月に緊急事態宣言が出され、全国で自粛する動きが出ました。岩手県は幸いにも感染者がいまだにゼロ(5/8時点)ですが、感染を恐れる空気が蔓延しています。そんな状態で過ごしてほしくない、楽しく過ごして欲しい、ということで、いろいろなサービスが出ていますね。そうした動きは木材の業界でもあり、お世話になった古川ちいきの総合研究所様のつながりで「#ちいきの森から」を合言葉に岩泉町も動き出しました。
三重県亀山市の株式会社三栄林産様を最初に、高知県本山町のばうむ合同会社様が続き、全国各地の仲間たちが自分たちの産地木材を使った商品を展開しました。親子で楽しむ木工キットが多いなか、岩泉町は「FSC✕広葉樹」を表現するため燻製チップを提供することにしました。
燻製チップ自体は、オンラインショップでも展開しているのですが、FSC認証材を使った燻製チップは展開していませんでした。去年、FSC認証材を使った教材を生産したときに出たナラの端材を有効利用しようと作ってはあったのですが、温存していたのです。おそらくは日本で唯一ではないかと、もしかしたら世界でもないかもしれないFSC認証材の燻製チップを満を持して出すことにして、燻製を楽しみながら、岩泉町やFSC森林認証を知るきっかけにして欲しい願いも込めました。
燻製チップを取り扱うことを決めてからは、オンラインショップに専用ページを作り、ラベルを修正して、同封物を用意してと慌ただしく制作し、 4月20日に岩泉フォレストマーケティングとしては初めてプレスリリースを報道関係者に出すこともしました。 4月22日に毎日新聞に取り上げていただき、そこから4/24日にIBCラジオで紹介させていただきました。IBCラジオでは電話での生出演で緊張して申込み方法を伝え忘れてしまうハプニングが!そして、業界紙である林業新報さんにも情報が掲載されました。
<発送作業>
少し遅れて5月3日には地元岩手の岩手日報に記事が出ると、一気に注文が殺到して、予定数となり終了となりました。
どちらかというと岩手県外の方からの注文が多かったのですが、全国に知ってもらえたのは嬉しい限りでした。
そして、自分もやりたくなって燻製をして、部屋中にニオイがついてしまいました。。。