2019.06.05
町産材海を渡る
大型連休が明けた令和最初の出張で、原木の納品に行ってきました。
(この冬伐採された岩泉町産ウダイカンバ)
納品した原木はウダイカンバ4本、本数も少なかったため運送会社にお願いすることができず、2トントラックを借りて自前で納品に向かいました。
納品先は、家具・インテリア店が数多く立地する北海道旭川市のとある製材所の土場…。
(八戸~苫小牧間はフェリーで)
(エゾシカ?に遭遇)
ウダイカンバは、つくる会会員・山佐林業さん施業の岩泉町大川地区の現場でこの冬伐採されたもの。もし太さが36㎝以上のものがあれば…ということでお声掛けしておいたところ、ついに出材、納品に至りました。
(山佐林業代表・佐藤安美さん)
発注元、使い道については…追ってご報告します。
丸太のお問合せはこちらへ…
ここ最近、町内外から薪や家具材など原木に関する問い合わせほか、原木情報・相談が森林コンダクターに集まってきています。
そして、森林組合さんほか、つくる会会員事業者を中心に素材生産者の皆さまにお声かけ…。
その結果、ウダイカンバを調達させていただいた山佐林業さんの現場で、以前からつくる会会員・岩泉純木家具さんで求めている樹種・サイズに近い原木を見つけ情報提供。純木家具さんの職人さんが早速現場に向かい現物を確認、調達となりました。
(山佐林業さん施業中の土場)
また「サクラの丸太が一本、事務所前にあるんですが…」との情報がつくる会会員・岩泉国生協(岩泉地区国有林材生産協同組合)さんから。事務所とお隣の物件の隙間にあったサクラが太くなり支障が出始めたため特殊伐採した模様で、使い道がなければ薪にするけどその前に…と。
(岩泉国生協さん事務所脇のサクラ)
今回は運搬の問題などもあり購入には至りませんでしたが、「とりあえず連絡しました…」と森林コンダクターに情報が集まる関係づくり・地域連携ができてきました。
令和元年度つくる会総会 & 勉強会最終回?!
平成26年から活動が始まり6年目、会員制となり4年目になる令和元年度岩泉の明日の林業をつくる会総会が開催されました。
(令和元年度つくる会総会と第1回勉強会開催)
林野庁補助事業によるジャパンホームショーやモクコレ2019への出展など、昨年度の事業報告と今年度事業計画が承認されました。
(令和元年度総会)
総会に引き続き開催された第1回勉強会ですが、実は最後の勉強会になるかもしれません…。最後の?勉強会では、つくる会や(株)岩泉フォレストマーケティングを使って会員事業者が儲かる取り組みをしよう!ということで、小グループによるワークショップ形式で今後のつくる会のあり方・活動についてアイデアを募りました。会員の皆さまからのアイデアをもとに、今後の活動について検討していきます。
(令和元年度第1回勉強会(ワークショップの様子))
そして、最後の?勉強会が終了、今後は勉強会に代わって『実践研究会』として新商品の開発等を含めた取組みを進めていく予定です。
FSC®認証材を使った中学校技術家庭教材
昨年度中に伐採を終え、その後造材と搬出が行われていた町有林・外川目事業区での作業が概ね終了。用材向けに選別され造材された広葉樹原木が土場に積まれました。月報2月版でご紹介したとおりナラが多かったものの、ハンノキ、オニグルミ、クリ、セン、ミズキ、ケヤキ、少量ながらアサダ…と様々な樹種の広葉樹が出材されました。
(FSC認証材の印として小口をスプレーで緑色に着色)
一部は別の用途向けに販売、製材を行いますが、7月の納品に向けて教材用の製材も開始しました。
(FSC認証広葉樹を製材中)
また、4月から開始していたアカマツと原板で仕入れた広葉樹についても教材の生産継続中。
(1学期納品分を仕上げ中)
(自社製造・販売のFSC認証商品を初納品)
そして…令和元年度1校目、盛岡市内の中学校に(株)岩泉フォレストマーケティングが製造・販売するFSC認証商品、初納品も無事終了しました。
ふるさと納税返礼品
ふるさと納税の返礼品として(株)岩泉フォレストマーケティングの木工品など取り扱いが始まりました。岩泉ヨーグルトや龍泉洞の水といった人気の返礼品が並ぶ中、スマートフォン用ウッドスピーカーなどお選びいただけています。そのほか、お部屋の壁に磁石で簡単に取り付けられる『Kabekakeシリーズ』一輪挿しやコーヒーフィルターホルダー、アウトドアのおともにカッティングボードやスモークチップなど、岩泉の豊かな広葉樹を使った返礼品を取り揃えています。
(木工作業中)
岩泉の広葉樹を使った木工品は、一つひとつ手づくりのためお届けまでに少しお時間をいただきますが、身近に岩泉の木がある暮らし…楽しんでいただけたら幸いです。