2019.02.08
昨年2月版から連載中の森林コンダクター月報、12か月目の2019年1月版です。1年経過で年報の執筆予定は…ありません。岩泉町地域おこし協力隊・森林コンダクターの募集も開始されましたが、森林コンダクターの仕事に興味のある方はブログ一覧から各月の森林コンダクター月報をご覧ください。
ということで、森林コンダクターの2019年1月の活動などご紹介します。
情報誌vol.7
岩泉の森の今を伝える情報誌「IWAIZUMI FOREST」の第7号を作成しました。今号ではこれまで連載してきた中面の会員紹介「岩泉の森の人にきく」のコーナーはお休みで、「岩泉の森の今をしる」ということでFSC®森林認証に関わる取り組みを中心にご紹介しています。(株)岩泉フォレストマーケティングのFSC COC認証取得、第40回ジャパンホームショー出展、FSC認証商品ということで中学校技術・家庭教材の企画・販売について…といった内容となっています。
(情報誌第7号)
裏面は、第3回勉強会、勉強会番外編、岩泉型インターンシップ、JR商談会出展、岩泉どんぐり学園出店などなど、つくる会と岩泉フォレストマーケティングの活動盛りだくさんの紙面構成です。
表紙の写真、真っ白な雪で覆われた旧岩泉線岩手大川駅跡地の風景なのですが…実は昨冬の様子で、この冬の岩泉、今のところまだこれほどの積雪はありません。
モクコレ2019
東京ビッグサイトで開催されたWOODコレクション(モクコレ)2019に出展しました。岩手県農林水産部林業振興課からのお誘いでモクコレ2019の岩手県ブースにて、「つくる会」と「岩泉フォレストマーケティング」で2コマ分のスペースを使っての出展でした。
(2か月ぶりの東京ビッグサイトです)
事前準備@岩泉
基本路線は、昨年11月に出展したジャパンホームショーからの発展型?…で、展示・装飾の準備をしました。
(ブース装飾用壁掛けタイル製作中)
展示品のほか、岩泉広葉樹×ユカハリのハネ材を活用した壁掛けタイル風の装飾も横長に形を変えて新たに製作、前回使用したものは床に敷いてフロアタイル風に再利用、広葉樹のフローリング材をつい立にして表側はプロジェクター映像の射影やパネルの掲示用、裏側は秘密の小部屋風に…。荷物の保管場所として使えるスペースを確保しながら、レイアウト案に従って装飾の材料作り、そして梱包・配送などを行いました。
(資材を梱包中)
千葉大作品再び…
千葉大学との共同研究IWAIZUMI WOOD DESING PROJECTの作品もジャパンホームショーに引き続き再度展示しました。展示した作品には、そのまま再度展示したもの、展示方法を変えたもの、作品を再加工したもの、そして今回初めて試作品の完成までたどり着いたものなど。残念ながら材料の反りが大きく展示を断念した作品もありましたが、ジャパンホームショーからさらに改良・洗練された作品の数々となりました。
(岩泉純木家具さんの工房にて加工の相談中)
つくる会会員・清水畑商事(有)さんから材料を調達、同じく(有)日本木材工業さんや岩泉純木家具(有)さんで加工してもらいました。特に岩泉純木家具(有)さんには、作業スペースをお借りしたり、若手職人さんから様々なアイデアを提案していただいたり、そして実際に作品として作り上げるまで…と、ご尽力いただきました。
(作品作りのため来町した千葉大学大学院生・小玉侑暉さん)
戻ってきました東京ビッグサイト
前日準備も手慣れたもの(?)で、岩泉から配送した物品の到着待ち…のちょっとしたトラブルがありつつも、タイムリミットまでには無事終了。岩手県ブース出展者の懇親会開始には何とか間に合い、県内各地の団体・企業の皆さまと交流を深めることができました。
(ブースにて物品の到着待ち…)
そして、2日間の会期でモクコレ2019が開幕。主催が東京都(モクコレ2019実行委員会事務局(東京都産業労働局農林水産部))ということもあり、多摩産材の利用促進が宣伝されてはいましたが、全国40都道府県の各ブースとも工夫を凝らし、地域産材利用促進やそれぞれの取り組みがPRされていました。が、そのほとんどがスギ、ヒノキなどの針葉樹製品が多くを占めており、その一方で岩泉の広葉樹×FSCが、各方面からかなり注目していただいていることを実感できました。具体的な商談などもあり、今後の展開が楽しみな多くの収穫が得られた出展となりました。
(岩泉の明日の林業をつくる会展示ブース)
((株)岩泉フォレストマーケティング展示ブース)
町産材施工物件
昨年2月に岩泉に視察来町した昭島AIJ(昭島青年経営者クラブ)会員企業様つながりで、東京都内に新規オープン予定の飲食店店舗物件に岩泉町産材を供給しました。そして、モクコレ2019での東京出張に合わせて施工現場を訪問、施工の様子を見学させてもらいました。
(杉板加工のお手伝い(皮むき))
(カウンターの端材をさらに棚板向けに製材)
杉材は、清水畑商事(有)さんで製材し(有)日本木材工業さんにて加工・仕上げ、一部棚板向けのものは岩泉純木家具(有)さんで加工してもらったもので、クリフローリングは清水畑商事(有)さん製作のものでしたが、すべてまとめて配送してもらっていました。現地にて、製品の無事到着・納品を確認してひと安心、すでに設置済みの状態でした。店内全体の内装はまだ施工途中でしたが、杉一枚板はカウンターテーブルとして、クリフローリングは天井と壁材として用いられ、塗装され所どころ凹凸をつけておしゃれに設置されていました。2月中旬オープン予定とのことで、完成が待ち遠しいです。
(塗装されクリの木目が綺麗な店内壁面)
おまけ
ゲストハウス3710 グランドオープン
昨年11月に岩泉町産の木材を納品させていただいた宮古市のNPO法人みやっこベース様が運営する『ゲストハウス3710』、無事にリノベーションを終えて1月12日にオープニングパーティーが開かれた模様…。訪問するのが楽しみです。