2020.02.05
令和2年元日から…
令和2年元日早々、森林コンダクターが岩手県の新聞紙面を賑わせました…。昨年12月に取材を受けた東京五輪卓球台脚部の材料提供に関する特集記事が、オリンピックイヤー幕開けの元日、毎日新聞岩手県版に掲載されました。
(令和2年元日の毎日新聞岩手県版)
「仕掛け人」の森林コンダクター・松永も、新聞紙面にここまで大きく載るとは予想していませんでした…とのことでしたが、令和2年の始まりにふさわしい明るいニュースで岩泉の材を広くPRすることができました。
岩泉広葉樹×ユカハリ
西粟倉森の学校さんと共同で製作した「広葉樹×ユカハリ」の試作品。これまでツナグム様(京都)、インキュービック様(東京)、つくる会会員・佐藤工務店さん(岩泉)などに納品し、それぞれ施工事例をご紹介してきました。その後2年以上の保管期間を経て、新たな施工事例となる今回は岩泉町内・うれいら商店街の賃貸物件です。
昨年8月から岩泉町地域おこし協力隊として活動中の畠山泉さんが、うれいら商店街の施設を借受け、木炭を中心とした木製品の展示ほか岩泉の山仕事や手しごとをPRする空間をつくるため、DIYでリノベーション中です。つくる会や岩泉フォレストマーケティングの取り組みや商品などを紹介する展示・販売スペースも設けていただく予定です。
(配置検討中…)
完成目標は今年4月頃とのことで、途中経過を随時Facebookページに投稿してもらっています。森林だらけの岩泉ですが、普段林業や木材業の仕事を身近に感じる機会は多くないため、来訪者や町民の皆さんが気軽に林業や木製品に触れられる場ができるのは楽しみです。
木工教室準備中
岩泉町出身の先生が勤務する八幡平市の学童クラブでの木工教室開催依頼がありました。放課後の時間を過ごす学童クラブでは、多くが低学年の子どもたちということで、木工といっても紙やすりで形を整え、磨いて仕上げる程度の簡単な箸づくりです。開催日は2月上旬に決まり、試作製作や材料の準備を進めています。
箸の材料は約1cm角で長さ25㎝程度…ということで、中学校技術家庭教材の板としては長さが足りなかったり、大きな節や割れなど欠点が多かったりするため使うことができなかったハネ材を活用します。今回の木工教室では、箸としての適性より加工のしやすさと色の違いなどを楽しんでもらうために、使う樹種はオニグルミ、ホオ、クリ、ハンノキ、アカマツの5種類。この中から選んでもらいます。
(5樹種で材料準備中)
仕上げはオイル塗装、クルミを潰してクルミオイルか…クルミアレルギーの心配があるので亜麻仁油仕上げか…。
地域おこし協力隊おためしプログラム
岩泉町地域おこし協力隊おためしプログラムでは、協力隊に応募する前に2泊3日ほどの日程で岩泉町に滞在していただき、町での暮らしを「おためし体験」することができます。今回は林業関係のプログラムに興味をお持ちの方々お二人が3泊4日の日程で来町・滞在しました。
歴史民俗資料館や町内各地の空き家物件の見学、夜には現役の地域おこし協力隊や復興支援員、役場担当課職員の皆さんと交流会で楽しくざっくばらんに情報交換。林業関係各所の訪問・工場見学では、つくる会会員事業者のご協力で新北陵林産(株)岩泉工場さん、清水畑商事(有)さん、トーア木材(株)さん、岩泉純木家具(有)さん、そして岩泉フォレストマーケティングも訪問してもらいました。
(清水畑商事(有)で製材見学)
フォレストマーケティングの作業場では、板の切断作業や箸づくりなど簡単な木工体験をしてもらいました。材料の中から好きな樹種を選択し、カンナで削って紙やすりで磨き、仕上げにその場で割ったクルミを潰してオイルコーティング。それぞれ作ったオニグルミとクリ材の手づくり箸は、お土産に持ち帰っていただきました。
(箸づくりの木工体験)
(おやつに豆しっとぎ)
林業関係のおためしプログラムは随時募集・開催しています。お問合せ・お申込みお待ちしております。