WISE FORUM 2016

 

10月26日、表参道にて開催されたWISE FORUM 2016で岩泉町農林水産課の今村氏が登壇しました。

テーマ「環境・フェアウッド」の中で、岩泉町の被災状況をはじめ、地域木材流通拠点構想について話されました。そして明日の林業をつくる会の会員募集もしました!

フォーラムは林野庁・沖次長の基調講演、くりこま木材の大場氏、ミドリムシ不動産の宮原氏の活動・取り組み紹介があり質疑応答でした。どのお話も興味深く、新しい刺激をたくさん得ることができました。
多様な生態系・豊富な森林資源との「活かし方」というよりは「付き合い方」を考える時間でした。また、岩泉町は被災もあって、たくさんの方からお声掛けいただき励みにもなりました。

 

質疑応答の中では「被害が大きくなった原因は皆伐ではないか?」と被災関連の質問も出てきました。

これに対して林野庁の沖次長から、

「そもそも日本では大面積皆伐は制限されており、岩泉町の現場を見ても皆伐と水害の因果関係が見い出せない」とお答えがありました。

また「皆伐=悪」という単純に考えるのではなく、「どういう森づくりをするのか」生産したい木の種類などの目的によって、皆伐や択伐など方法を選ぶべきだとご説明いただきました。

岩泉のように製紙用チップの大量需要に応えるためには皆伐も必要ですし、家具などの大きな木を育てるためには択伐も選択となるので、どちらが良い悪いと単純に考えてしまう議論に疑問を示されていました。

今村氏からも岩泉町の中で皆伐地はあるものの、そこが被害を大きくしたとは言えないと答えました。

フォーラムには見知った方々もかけつけてくださり、シンボルマークが入ったツナギを着ている誰かさんの姿も…

今回のフォーラムを契機に新しく繋がりもでき、今後が楽しみになりました。

 

当日の講演内容は以下の動画からもご覧になれます。

動画制作者:(株)ワイス・ワイス(http://wisewise.com/