森林コンダクター月報(2021年10月版)

10月はいつも行っている中学生の授業ではなく、高校生と小学生に授業をしました。

<高校生>

10月12日、今年も盛岡第三高等学校1年生の総合的探求の時間・岩泉コースを担当させていただきました。
今年は41名の生徒さんが参加。今年の1年生はコロナの影響で初の校外イベント。思えば中学卒業式、高校入学式も縮小された学年の子たちで校外学習を楽しみにしていたとか。

最初は早坂高原のセラピーロードを散歩。
FSC森林認証林であること、友好都市・昭島市との友情の森の紹介、ブナの話などをしました。
ブナ林は8割くらい散っていて遊歩道が落ち葉に埋まり、ふかふかの状態なのが土壌の話をするのにちょうどいい具合。生徒さんも少しはしゃいでいました。

次はふれあいランドに移動して講義。
いつもの内容ですが、高校生なので少し考える要素を増やしてお話しました。
お昼を食べた後はタッチウッドの仕上げ作業をしながら岩泉製燻製チップを使った燻製ウィンナー・ナラ&サクラの食べ比べ。
講義よりもはりきって作業をして、ウインナーに列を作っていました(^^;
燻製は去年も行い好評で、今年は去年よりはうまく燻製できました。

林業や木材業界に進む子がいるかはわかりませんが、少しでも木々やそこに関わる人たちに興味を持って貰えればと思います。
別視点からのレポートはこちら


<小学生>

10月22日、初めて県外、しかも東京の小学校で出前授業をしてきました。
これまで県内中学生、高校生、大学生、一般と幅広くお話する機会はありましたが、小学生は初めて。

きかっけはこの小学校の先生が学校備品を新しくするにあたり、故郷・岩手の木を使ったものにしたいとのことで、純木家具さんにお問い合わせがあり、内容を伺った所、弊社が適任となり備品を製作する流れになりました。そして、弊社の紹介などをしていたところ、別の先生が興味をもってくださり、授業をすることに。

お盆過ぎの打合せ時は新型コロナが蔓延中でオンライン授業かと思っていました。ただ、子どもたちが森や木々に関心があるということで、木材に触れてほしくなり対面でやりたくなっていたら、緊急事態宣言も解除されて行くことができました。

授業内容は基本的にほぼ同じ内容にしました。しかし、東京の子どもたちなので岩泉はもちろん、岩手県の位置もよくわからず、なかなか手強かったです。そして、いつも通りのハーベスタの伐採・採材作業、製材所の動画は狙い通り楽しんでくれましたし、持参した樹種プレート(広葉樹10種・箱は赤松)のセットを広げて触れると、いろいろな樹種があったためか目を輝かせていました。さらに、好きな樹種を選んでもらい、その樹種のコースターにやすりがけする時間を作ったら夢中になってしまい止めるのが難しかったです。

2コマ連続の枠を作っていただきましたが、気がついたら時間オーバーしてしまい焦ってしまいました。ただ「時間過ぎてごめんね」と言ったら「もっと、いいよ。」と言ってくれたのは嬉しかったです。

話の合間にすぐ手を挙げて質問がいくつも飛んでくるのは小学生ならではかもしれませんが、興味関心を持ってくれている証拠であり、逆にどういった点が説明不足なのかを知る良い機会にもなりました。授業の最後には一人ひとりから感想を言ってもらい、さらには後日、お礼のお手紙まで届けてくれるとのことで、今から楽しみです。
子どもたちの森や木に関する興味関心が深まったのであれば嬉しい限りです。こちらこそ感謝です。

※届いたお手紙。どこに飾ろうか悩みます(^^;