先進地視察(2020)

7月14日、はじめての県内視察として花巻おもちゃ美術館と運営に携わる㈱小友木材店に行ってきました。7月20日オープンに先駆け見学させてもらい、エントランスホールで代表取締役・小友康広氏にご講演いただくなど、特別対応をしてもらいました。

花巻おもちゃ美術館

おもちゃ美術館は全国に東京、沖縄県、山口県、秋田県の全国4ヶ所で展開されていて、「おもちゃを創る・遊ぶ・学ぶ・楽しむ」をテーマに赤ちゃんからお年寄りまで豊かな出会いと楽しみを体感できるミュージアム。各地のおもちゃ美術館はNPO法人が運営を行っているが、花巻おもちゃ美術館は民間で運営を行うのは初の事例とのこと。


館内には岩手県内の木材を豊富に使用し、宮沢賢治や花巻温泉をイメージしたエリアがあり、実はこそっと岩泉のアカマツが使われているおもちゃもあります。おもちゃ美術館の案内をしてくれたのは、岩泉純木家具にインターンした経験がある副館長の高橋佳苗さん。久しぶりの再会と一部見知ったメンバー相手だったのでやりづらかったかもしれませんが、丁寧に説明・案内してもらいました。そして、おもちゃに夢中になっていました。。。

お昼はマルカンデパート大食堂名物の2品、ナポリカツとソフトクリーム!

㈱小友木材店

小友氏の講演では、花巻にUターンして世界で一番「カッコいい」木材店を目指した経緯、幅広く事業展開する上でどんなことを考えてきたかなど、事業に取り組む上でのさまざまな視点を聞くことができました。花巻おもちゃ美術館が入っているマルカンビル再生事業のストーリーはいろいろな縁がつながっていて、ドキュメンタリー番組のようでした。

また、工場では小友氏ならでは考えを現しているものを見せてもらいました。SHOPBOTという木材加工専用のCNCルーターで東北での導入企業は3社しかない貴重なものです。オリジナルの製品を製作しオンラインショップにて販売。一例としてパソコンデスク・組み立て式テーブル・幼児向けのおもちゃを製作している場面を見せてもらいました。大事なのは手加工からIT化・効率化することではなく、SHOPBOTを導入することで売れるものが「モノ」から「体験」に変えられたということ。
パソコンで図面作成し、データを送り込み、自動で切り抜きが終われば、プラモデルのように組み立てをすることができるので、大人も子供も一緒に楽しみながら組み立てが出来る。材料の木材を伐採から加工まで扱っているからこそできる新しい形を見ることができました。


まだまだ今後の小友木材店の取り組みが非常に楽しみでもあり、それを参考に岩泉で新たな取り組みにつなげていければと思い、参加した会員も有意義だったと思います。