【ちゃぶ台製造準備開始/乾燥機搬入】

これまで【ちゃぶ台ができるまで】でご紹介してきた製造工程は、丸型と角型各1台ずつのサンプルを作成した時の模様でした。今回は、みなさまのお手元にお届けする販売用ちゃぶ台(の材料)の現在の様子をご紹介します。
ちゃぶ台の材料には、2015年の冬に岩泉町有林で伐採し、昨年の台風被害を乗り越えた貴重な木材が用いられます。町内製材業者の清水畑商事(有)で製材し、(株)吉本岩泉事業所の土場で1年以上にわたり天然乾燥した木材は、(有)日本木材工業で集成材にするため、さらに低い含水率まで乾燥させます。

 

前日までの不順な天候からうって変わって快晴の6月某日、予定より一日遅れの乾燥機搬入です。

土場で天然乾燥した板の表面は黒ずんでしまっていますが、乾燥機で人工乾燥させた後表面を削って使うため、乾燥の工程ではこれが当たり前の状態です(ご心配なく…)。

桟積みされた板を崩れないよう、土場から慎重に移動します。


乾燥機への搬入・搬出や製材所へトラックで運搬中に崩れないよう梱包用のバンドで束ねます。




そして、オペレーターさんが何度も運転席から降りて繰り返し位置を確認しながら、慎重にフォークローダーで乾燥機前に積み上げます。

 



最後に重しを載せて準備完了。


台車を平行移動させて乾燥機へと搬入。そして…ボイラーのスイッチオン!庫内の温度や湿度を調整しながらの人工乾燥に入りました。

人工乾燥終了後さらに製材し綺麗な板にしてから、注文に応じて集成材加工へ…となりますが、乾燥、製材の各工程で板の割れなど一定の不都合が避けられません。「岩泉の森 復興プロジェクト」のちゃぶ台、何台くらい製作・お届けできるか気になるところです…。

 

ご注文は、「あしたの恵み、岩泉。」公式オンラインショップにて。