森林コンダクター月報(2019年7月版)

県内各地で…

     毎月おなじみとなってまいりました…中学校技術家庭教材のお話しです。
     岩泉町が「いわての森林づくり県民税」の被災地枠を活用し、教材の供給とともに森林環境保全に対する普及啓発活動ということで行っている出張授業ですが、沿岸地域以外の中学校でも実施中です。

    (各中学校で出張授業)
     
     授業で使っている資料の一部、西間林業さんのハーベスタ(高性能林業機械)のデモンストレーションなど山の現場や製材の様子を映した動画や画像は、生徒の皆さんだけでなく先生方も興味津々。一方、地元岩泉町釜津田中学校の生徒の皆さんはハーベスタに乗ったことがあるとか…うらやましい。
     また、各学校の先生方のご要望に合わせて、材料(樹種)選択に関する内容も含めて授業を行っています。

    (材料(樹種)サンプル)
     

    (この学校では12種類+スギもOK…)
     
     ある学校では説明を聞いたうえで希望の材料を選択し、その理由も記述しなさいという課題ですが、12樹種からの選択…簡単には決められませんよね(^^;
     
     

    学習遠足@新北菱林産(株)岩泉工場

     盛岡市立巻堀中学校1年生の学習遠足のご案内。FSC®認証材を使った技術家庭教材を納品させていただいた巻堀中学校さんですが、学習遠足で岩手県沿岸の東日本大震災被災地域を毎年訪問しているとのこと。

    (学習遠足のしおり)
     
     その道中、岩泉にもお立ち寄りいただき岩泉乳業(株)(現:岩泉ホールディングス(株)乳業事業部)の工場見学など行っていました。そこで、今年度は木材関連の工場見学を…とのご相談。今回はバスの駐車スペースなども考慮し、新北菱林産(株)岩泉工場さんにご協力いただきました。

    (芦久保工場長のお話)
     
     岩手県全体や岩泉の林業の特徴、ティッシュペーパーや写真印画紙といった工場で作られるチップの最終的な使い道や製造工程のお話しを工場長から聞いた後、3班に分かれて工場見学へ。残念ながらタイミングが合わずてーだぶ(いすゞTW)からの丸太の荷下ろしの見学まではできませんでしたが、たくさんの丸太が積まれた土場、丸太の皮を剥いて砕く生産ライン、そしてできたてのチップが山になっていく様子などを順に見てもらいました。

    (木材チップから真っ白なパルプへ)
     

    (3班に分かれて見学中)
     
     あいにく雨の中の見学となってしまいましたが、海外でも使われる高品質な写真印画紙の材料が岩手県の木を使って県内の工場で作られていることを知ってもらうことができました。その製造工程の一部を現場で見ることをとおして生徒の皆さんの記憶に残り、林業や木材産業により深く興味・関心を持ってくれたらいいなぁ…と期待するばかりです。

    (たくさんの丸太の前で集合写真)
     
     

    てーだぶ祭り?開催

     すでに当ブログで報告済みですが、道の駅いわいずみ主催、岩泉の明日の林業をつくる会と岩泉町地域づくり支援協議会共催ということで、第2回林業フェア・TWフェスティバルが開催されました。

    (第2回TWフェスティバル)
     
     開催数日前には当日は雨が降るのでは…という天気予報もありましたが、森林コンダクター日頃の行いの成果(?)…で、何とか雨も降らず終えることができました。皆さまのご協力のおかげで第1回を超える4台のてーだぶの展示が実現し、チェーンソーアートをたくさんのお客様にご覧いただくことができました。チェーンソーアート実演をしていただいた西間さんも『楽しかった』とおっしゃってくださり、『てーだぶ』+『チェーンソーアート』企画は大成功…でした。

    (ビンテージチェーンソーの展示)
     
     

    夏のバーベキューに

     岩泉町の取り組み「広葉樹×FSC」、森林資源の価値最大化…を実現すべく、中学校技術家庭教材の端材を活用した商品も検討しつつ、認証材の製材時に出る背板もきちんと分別して有効活用。

    (背板も認証材として分別管理中)
     

    (スモークチップ乾燥中)
     
     そしてできました、世界初⁉FSC認証燻製用スモークチップです。今回はナラで作りました。オンラインショップですでに販売中の燻製用スモークチップは、500g入りのみでしたが、認証材を使った新商品では100g入りと使い切りサイズも販売予定です。

    (FSCマーク入りのNEWパッケージ)
     
     また、FSC認証炭を作っている釜津田地区認証炭生産グループ・三上さんの炭窯で行われた炭焼き体験の様子が、アウトドア業界で活躍中の佐久間亮介氏(HYPER CAMP CREATORS)のブログで紹介されています。工程の多くが人力・手作業で行われ手間ひまかけて完成した良質な切炭は、固定炭素と精錬度の測定値は白炭並み、火付きが悪いという逆クレームもあるほど…とか。
     この夏は、IWAIZUMI Forestポロシャツを着て、FSC認証炭でウッドプランクに燻製に…楽しくおいしいバーベキュー、ぜひお試しください。
     
     

    お知らせ

    ~東北初開催!『6歳になったら机を作ろう!』~
     
     8月24日(土)に『6歳になったら机を作ろう!』が開催されます。
     この取り組みは、「親子の思い出を作りながら、物を大切にする心をはぐくみ、身近な森で育った木材を使用することで『山→川→海』の恵みとつながりを感じ、未来にこの日本の豊かさをつないでいこう!」という活動です。

     
     部材の加工と会場のご提供は、岩泉純木家具(有)さんご協力のもとで実施されます。木の香り、あたたかみを感じながら親子で大切な思い出づくり…お申し込みはお早めに。